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ホームドア設置を!JR東日本へ緊急申し入れ

連日の猛暑日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

先月26日、JR阿佐ヶ谷駅で視覚障害者の男性がホームから転落、総武線にひかれ亡くなるという痛ましい人身事故があったのは記憶に新しいと思います。以前より鉄道駅では、視覚障害者のホーム踏み外しによる事故が多発しており、視覚障害者団体や個人からもホームドア設置の要望が出されています。

確かに、ホームドアがあれば防げた事故ではないでしょうか。

8月11日、日本共産党杉並区議団と杉並地区員会、原田あきら都議会議員は東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)に対して「杉並区内JR駅へのホームドア設置を求める緊急要望」を行いました。


要望・申し入れの内容は
1、早急に区内4駅のホームドア整備計画を策定し、速やかに設置すること。
2、ホーム中央部に誘導用点字ブロックを設置するなど、視覚障害者の転落防止のためにあらゆる手段をとること。
3、視覚障害者団体などと共に駅施設の危険箇所を視察し、または聞き取りを行い、危険な箇所を改善すること。
4、ホームドアが設置されるまで、転落防止など安全確保のための誘導員等を配置すること。
の四項目です。

JR東京支社総務部から二名が対応し、2032年までに主要駅(杉並区内4駅を含む)にホームドアを設置する予定であること、事故が起きた阿佐ヶ谷駅の1、2番線の総武線ホームには当面警備員を配置していると答えました。(いや、事故があったホームだけですか・・・ )
中央線・総武線は人身事故が非常に多く、2032年の計画を待たずにホームドアを設置してほしい、それまでは警備員の配置や簡易的なもの等で対応すること、また、コロナ禍で「駅構内のトイレにハンドソープを設置して欲しいと」いう声が寄せられており、早急に対応すること等を要望しました。
申し入れには、原田あきら都議、上保まさたけ前区議が同席しました。

ホームドアと言いますと、杉並区内では地下鉄丸ノ内線にしか付いていません。乗降客10万人以上の駅でないと東京都の補助金が下りないからです。しかし、乗降客数に関係なく視覚障害者は鉄道を利用しますし、誰でも安心して鉄道を利用できると言う視点に立たなければ、今回のような人身事故の発生は防げません。

申し入れ文書にもありますが、昨年9月に東京都が「鉄道駅バリアフリーに関する優先整備の考え方」では、ホームドア設置助成制度の対象を拡大し、特別支援学校や病院、自治体の庁舎など駅周辺の特性及びホームの狭さなどの駅の特性を考慮し、乗降客10万人未満の駅であっても助成することとしました。よって、鉄道事業者の費用負担は総額の三分の一で済むことになります。

阿佐ヶ谷駅は杉並区役所や総合病院もありますし、ホームドア設置は今やみんなの願いです。ホームドアの種類としては、ロープを張ったようなタイプや京浜東北線の蕨駅のようなタイプもあります。

引き続き、安心して暮らせるまちを目指して頑張ります!